「フェンス」デモ=テロ???

昨日、早稲田大学で、
環境・グローバリズム・メディア~オルタナティブメディアはG8で何ができるか?~
というシンポジウムに出席してきた。


このシンポジウムは、2008年に北海道の洞爺湖で開催予定の「主要国首脳会議」(G8サミット)に向けて結成したメディア・ネットワークであるG8メディアネットワークが主催のイベントで、サミットをめぐる多様な声や動きを確実に世界に届けられるよう支援している団体。
サミットと市民メディアの関係というと、1999年にシアトルで開催されたWTO以降、このような国際会議の場には毎回、独立系のメディアセンターが開設され、市民の立場から様々な情報発信が行われるのが慣例となっているらしい。

G8日本開催をきっかけに、「環境」、「平和・人権」、「貧困・開発」の活動を行っているNGOが連携して、政策提言や市民への啓発を行っているG8サミットNGOフォーラムなどを中心に、続々と団体が結成され、市民とサミットを考える機運が高まっている。

そのシンポジウムで、昨年のドイツ・ハイリゲンダムサミットの状況を撮られた映画「フェンス」を見た。


自分の無知さに衝撃を受けた…


まず、この映画のあらすじ
◆映画「ZAUN(フェンス)」◆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   70分 (2007年ドイツ作品)

監督:Armin Marewski・ Andreas Horn
撮影:Andreas Horn
プロデューサー:: Rainer Kolmel
製作:ZDF・KINOWELT
翻訳:嶋秀教・サーシャクリンガー ほか
日本語版編集:土屋豊・平野隆章 ほか2007年にドイツで開催されたG8ハイリゲンダムサミット。
サミット前から開場周辺には13キロにわたるフェンスが張り巡らされ、
全ての交通が遮断された。このドキュメンタリーは、このフェンスを主役として、
フェンスの中で暮らすソーセージ屋から、G8の警備を統括する警察、メディア、
G8に反対する人々 などなど、サミット会期中に周辺で起こった様々な出来事
にカメラを向け、その一部始終を記録している。動員された警察は17800人。
逮捕者は1057人。わずか3日の会議に1億2200万ユーロを費やしたサミッ
トとは何かを問う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ぜんぜんこんなこと知らなかった…

対テロのためにいろいろ動くことは、ここ数年の常識なのだけど、テロとデモを同一視しているような状態…海の中までフェンスが張り巡らされている状況、デモに対して警官隊が放水をしてる状況、その後の街中にゴミが散らかった状況、ただ座り込んでいるだけの人の周りを取り囲む警官、ピエロの軍隊にたいして笑みを浮かべている女性警官、メルケル首相のサミットは成功したという演説…どれも事実だけど、どれも異様な光景。

日本の報道では、デモが暴徒化して警官隊と衝突したということをかろうじて伝えたかで、多くは、美しいハイリゲンダムで、ドイツのメルケル新首相を中心に声高に温室効果ガス排出削減を目指した「ハイリゲンダム宣言」を唱えたというポジティブな印象しかない。まぁ日本は来年の洞爺湖サミットしか頭になかったのかといわれれば仕方がないだろう…

正義のG8、それに反抗する暴徒というわかりやすい図式が当たり前のように出来ていた。

もちろん、ほんとうに暴力行為に走ってしまった団体もいる。でも、それだけではなく、純粋に市民の声を世界の中心に届けたいと行動を起こしている方がほとんどだ。それを一概にしてしまうのはおかしい。そもそも、たった3日の会議で、たった8人の首脳で(それに当時の日本の首脳の支持率は???)、何百億円もかけて、いったい何ができるのだろうかって思う。日本はサミット万歳的な報道が多いが、それもサミットによる経済効果のみからでてきたものではないか…でも、それじゃあ数年前の公共事業行政と同じで、サミットブームの一時しのぎとなってしまうだろう。

それより、G8とは何なのか?サミットで話されていることは何なのか?を市民と語り合い、市民に伝えていき、内発的成長を目指す方向のほうが適切なのではないか。

サミットは確かに権威がある。でも権威を盾に、その是非についてはあまり語られることはないのが現状…

洞爺湖サミットへ向けてG8サミットNGOフォーラムは、100万人のたんざくアクションという企画を行っている。
たんざくアクション
これは、7月7日や8月7日に、様々な思いや願いを短冊に書き、その実現を祈る「七夕」という風習になぞらえて「これからの世界がこうなっていてほしい」というメッセージを、私たちから首相へ届け、G8首脳を動かしましょう。という思いで出来たプロジェクト。

当たり前のように当たり前のことがある僕らの社会だけど、世界の多くは、僕らが当たり前と言っていることが当たり前じゃないのが現状、その逆もある…どんなに小さなことでもいい、この機会に何か考えて、動くことは重要だろう。

comment

管理者にだけ表示を許可する

10 | 2009/11 | 12
Su Mo Tu We Th Fr Sa
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
プロフィール

かいぬまん

Author:かいぬまん
本名:海沼 武志
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科をなんとか修了し、地元CATV局に就職し、目下営業中。
かいぬまんの“まん”はやせがまんの“まん”、でもやる気まんまん!!

最新記事
カテゴリー
リンク
最近のコメント
FC2カウンター
本だな〜(本棚)
かいぬまんの本棚。
ついったー
ブログランキング
ブログランキング!クリックよろしくお願いします。

FC2ブログランキング

ランキング
RSSリンク
Google翻訳